辺野古沖の大浦湾側で12日も石材投入 海上で抗議行動も

10日から始まった普天間基地の移設先になっている名護市辺野古沖の大浦湾側での代執行に伴う工事は、12日も行われ、石材の投入などが行われました。
周辺では移設に反対する人たちが工事の中止を訴えました。

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐって、沖縄防衛局は、軟弱地盤のある大浦湾側の埋め立てに向けて護岸の造成工事に必要な海上ヤードを設けようと、埋め立て予定地の北側で10日、石材の投入を開始し、工事に着手しました。

12日も午前10時20分ごろから作業船から重機を使って石材の投入を始めました。

一時、移設に反対する人たちが乗った複数のカヌーが立ち入り禁止区域を示すブイを乗り越え、「海を殺すな」とか「沖縄の未来は沖縄が決める」などと書かれたプラカードを掲げ、工事の中止を訴えました。

これに対し、警備にあたる海上保安官たちがカヌーが作業船に近づかないよう制止し、ボートでブイの外側まで移動させていました。

また、辺野古崎の周辺の護岸ではトラックが行き交い、クレーン車を使って大量の石が入ったネットを移動させている様子も確認できました。

防衛省は、移設工事の経費は、地盤の改良工事のため当初の見積もりの2.7倍のおよそ9300億円まで増える上、移設が可能になるまでに12年ほどかかるとしています。

政府は普天間基地の1日も早い全面返還を実現するため、移設工事を着実に進めていくとしている一方、沖縄県は政府の対応を批判し、対話による問題の解決を求めています。





大浦湾側ではきょうも(12日)工事が行われました。
午前10時20分ごろから作業船から重機を使って石材の投入が始まりました。
一時、移設に反対する人たちが乗った複数のカヌーが立ち入り禁止区域を示すブイを乗り越え、「海を殺すな」とか「沖縄の未来は沖縄が決める」などと書かれたプラカードを掲げ工事の中止を訴えました。
これに対し、警備にあたる海上保安官たちがカヌーが作業船に近づかないよう制止し、ボートでブイの外側まで移動させていました。
このあと石材の投入は午後0時20分ごろまで確認できました。
また、辺野古崎の周辺の護岸ではトラックが行き交い、クレーン車を使ってたくさんの石が入ったネットを移動させている様子が確認できました。