正月用の菊の出荷が最盛期 成田空港に向け臨時の貨物便

沖縄は、全国でも有数の菊の産地です。
今、正月用の飾り花としての出荷が最盛期を迎えていて、23日は成田空港に向けた臨時の貨物便が運航されました。

沖縄の菊は今、正月用の飾り花としての出荷が最盛期を迎えていて、生産者で作る組合は毎年、船や旅客便の貨物スペースだけでなく、貨物専用機を臨時で運航し、県外へ出荷しています。

ことしもANA Cargoのボーイング767型機の貨物専用機で臨時便が1便、運航されることになり、23日、那覇空港の貨物ターミナルでは、大菊や小菊など84万本が入った4200ケースが次々と積み込まれました。

菊は成田空港に到着後、都内を中心に東日本の市場へ運ばれるということです。

生産者で作る組合によりますと、今月の菊の出荷量の見込みは、生産者の高齢化や人手不足で去年のおよそ95%にとどまっていますが、単価が上がったため、菊などの花きの出荷額は去年と同じおよそ12億円になる見込みだということです。

また、ことしからは、保湿性の高い包装資材を使うことで、従来よりも花の鮮度が長く保たれるようになったということです。

沖縄県花卉園芸農業協同組合の前川亮一組合長は「コロナが緩和され、帰省して正月を迎える方がたくさんいるかと思いますが、沖縄の菊でいい正月を迎えてほしい」と話していました。