ダイハツ 国の認証取得で不正 全車種出荷停止 県内でも影響

軽自動車の国内販売シェアがトップのダイハツ工業が、不正に国の認証を取得した問題で、会社側はすべての車種の出荷を停止しました。
沖縄県内では軽自動車の利用者が多く影響が出ています。

自動車メーカーのダイハツ工業が必要な衝突試験を行わずに不正に国の認証を取得した問題で、会社側は国内すべての車種の出荷を停止するとともに、来週からは国内4つのすべての自動車工場で稼働を停止することを決めています。

こうした中、ダイハツ工業の販売店で、浦添市にある「琉球ダイハツ販売」には、21日から新車を購入した客を中心に問い合わせが相次ぎ、中には購入をキャンセルした客もいるということです。

ダイハツ工業は軽自動車の国内販売シェアがトップで、全国軽自動車協会連合会によりますと、昨年度県内で販売された軽自動車のおよそ4割がダイハツの製品だということです。

県内に8店舗ある琉球ダイハツ販売に加えてダイハツ製品を扱う協力販売店も数多くあることから、今後、影響が広がることも考えられます。

このうち、沖縄市にある協力販売店の西自動車によりますと、納車を待つ客から複数の問い合せが寄せられているものの、ダイハツ工業から詳しい説明がないため、今後の方針などを十分に伝えることが難しいということです。

そのため、現在は注文の受け付けを停止しているということです。

西自動車の担当者は「話題の人気車種を楽しみにしていたお客様もいて残念だろうと思う。ダイハツ工業が早めに対応の方針を示してくれると助かります」と話していました。