県内の梅毒患者は137人 3年連続で過去最多を更新

ことし県内で報告された性感染症の梅毒の患者数は今月10日時点で137人となり、3年連続で過去最多を更新しました。
県は「全国的にも流行しており心当たりがある場合は早めに受診してほしい」と呼びかけています。

沖縄県のまとめによりますと、ことし県内の医療機関などから報告された梅毒の患者数は今月10日時点で137人となり、前の年の134人を上回って、3年連続で過去最多を更新しました。

内訳は男性が98人女性が39人で、全体のうち17人についてはHIV=ヒト免疫不全ウイルスとの重複感染も確認されたということです。

過去3年間の患者を年代別にみると、男性は20代から50代まで幅広い年代で報告があった一方、女性は20代が突出して多かったということです。

梅毒は、感染後、3週間から6週間ほどで菌が入った体の部位にしこりや潰瘍ができるなどの症状が出るものの痛みがないことも多く、県は、検査や治療をしていない潜在的な感染者が一定数いることが、増加傾向が続く背景にあると分析しています。

県ワクチン・検査推進課の担当者は「SNSやマッチングアプリを使った人との接触が手軽になって、特定の人以外と接触するケースもあり、梅毒が広がる要因になっているとみられる。全国的にも流行しており、梅毒は投薬治療をしなければ治らないため、心当たりがある場合は早めの受診を心がけてほしい」と呼びかけています。