うるま市で「シラヒゲウニ」を陸上養殖している施設が試食会

うるま市では、乱獲などのため減少が続いている「シラヒゲウニ」を陸上で養殖する施設が稼働していて、16日は、施設で育てられたウニの試食会が行われました。

沖縄近海などに生息するシラヒゲウニは、乱獲などのため、年々減少し、県内の多くの漁港で自主規制による禁漁が行われています。

このシラヒゲウニの再生を図ろうと、自動車技術を開発する会社が技術を応用し、人工海水の循環システムなどを取り入れた陸上養殖施設を去年からうるま市内で稼働させています。

16日は、この施設で育ったウニを地元の人に味わってもらう試食会が行われました。

会場では、生のシラヒゲウニが無料でふるまわれ、訪れた人たちは色や香りなどを確かめながら味わっていました。

地元の女性は「身が大きく、味もしっかりのっておいしかった。産業として広がってほしいです」と話していました。

また、漁業者の男性は「ウニ本来の磯の香りがしておいしいです。沖縄での陸上養殖も増えてくると思うので興味深いですね」と話していました。

養殖システムを開発した会社の大金良彦取締役は「シラヒゲウニを沖縄の古くて新しい食材として復活させることで、1次産業だけでなく、観光業に貢献したい」と話していました。