尖閣諸島沖 接続水域を中国海警局の船が航行 航行日数最多に

沖縄県の尖閣諸島周辺の領海のすぐ外側にある「接続水域」を、中国海警局の船が14日も航行しています。
ことし、中国当局の船が「接続水域」を航行した日数は337日となり、去年のの336日を上回り、過去最多になりました。

第11管区海上保安本部によりますと、尖閣諸島周辺の領海のすぐ外側にある「接続水域」を中国海警局の船4隻が14日午前9時現在、航行しているのが確認されました。

ことし、中国当局の船が「接続水域」を航行した日数は337日となり、去年の336日を上回って、11年前の2012年9月11日に政府が尖閣諸島を国有化して以降、最も多くなりました。

また、ことし、尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の船が侵入したのは33件と、ここ数年とほぼ同じペースで推移しています。

一方、1回の侵入で領海にとどまり続けた時間は、ことし3月30日から4月2日にかけて80時間36分にわたり過去最長になったほか、ことし5月1日には中国海軍の艦艇を改修したとみられる中国海警局の船が尖閣諸島の沖合で確認されました。

第11管区海上保安本部は、「接続水域」を航行している4隻が領海に入らないよう警戒と監視を続けていて、「中国海警局に所属する船舶の動向に関する中国側の意図について申し上げる立場にないが、尖閣諸島周辺の海域における情勢は依然として予断を許さない厳しい状況にある。24時間365日、常に尖閣諸島周辺の海域に巡視船を配備して領海警備にあたっており、国際法、国内法にのっとり冷静かつ毅然として対応していく」とコメントしています。