魚や植物の映像を大きく投影 特別支援学校で「ゆめ水族園」

沖縄美ら海水族館などで撮影された映像を屋内の壁などに投影する催しが那覇市内の特別支援学校で行われ、子どもたちは魚や植物が大きく映し出される幻想的な世界を楽しみました。

「ゆめ水族園」と名付けられたこの催しは、長野県に本社がある精密機器メーカーが那覇市の那覇みらい支援学校で開きました。

バスケットコート3面分の広さがある屋内運動場には、20台余りのプロジェクターが設置され、沖縄美ら海水族館をはじめ、各地の水族館や動物園で撮影された映像が壁や天井のほか、天井からつり下げられた布などに投影されます。

魚や植物が大きく映し出されると、子どもたちは床に寝っ転がるなどして幻想的な世界を楽しんだほか、間近に取り付けられた布に泳ぐ魚の姿が投影され布が揺れると、子どもたちは魚をつかもうと手を伸ばすなどしていました。

3年生の女子児童は「赤いお魚がいて楽しかった」と話していました。

双子の孫に付き添っていた70代の男性は「孫が非常に喜んでいる。毎年やってもらいたい」と話していました。

開催に携わった「セイコーエプソン」の本田稔明さんは「自分の作った製品で楽しむ利用者の顔を見るのは初めてでうれしい。今後は子どもたちの喜ぶ顔を思い出しながら開発にあたりたい」と話していました。