ヤマト運輸が来年4月から運航する貨物専用機 那覇空港で公開

来年4月から運航が始まる宅配大手、ヤマトホールディングスの貨物専用機が訓練のため、那覇空港に飛来し、10日、機体が公開されました。

トラック運転手の人手不足が懸念される中、ヤマトホールディングスは、長距離輸送の新たな手段を確保するため、旅客機を改修したエアバスA321型の貨物専用機を3機導入し、来年4月11日から運航する予定です。

10日は、訓練のため、那覇空港に初めて飛来し、機体が公開されました。

この貨物機は、10トントラックおよそ5台分に相当する容積があり、最大28トンの荷物を載せることができます。

これまで荷物を載せていた旅客便の貨物スペースでは、輸送量が限られていましたが、大型の荷物もより安定的に早く輸送できるようになるということです。

まずは、毎日9便が日本航空のグループ会社によって運航される予定で、那覇空港と結ぶのは成田空港からと、北九州空港へのそれぞれ1便です。

将来的に那覇空港を経由する国際貨物の輸送も検討しているということです。

ヤマト運輸の鈴木達也執行役員は「荷物が増加していく中、安定的に今後も荷物を届けられるようにすることがまずは大事だ。その先では、スピードをより必要とする県内の生鮮品などをより価値の高い状態で全国や世界に届けたい」と話していました。