日米開戦の日 那覇の中学校で沖縄戦テーマの劇のせりふ合わせ

太平洋戦争の発端となった旧日本軍の真珠湾攻撃から82年となる8日、那覇市の中学校では、沖縄戦をテーマにした演劇の上演を間近に控え、最後のせりふ合わせが行われました。

那覇市立安岡中学校の演劇団は9日から沖縄で始まる全国中学校総合文化祭の演劇部門で、県代表として太平洋戦争末期の沖縄戦をテーマにした劇を上演します。

創作劇「伊原第3外科壕の奇蹟2023」は、沖縄戦で負傷した兵士の看護に動員され、女学生や教員136人が命を落とした「ひめゆり学徒隊」の体験を参考にしています。

現代を生きる女子生徒が放課後の教室で着信音が鳴った携帯電話に出ると、沖縄戦さなかの日本軍の野戦病院第3外科壕にいる「ひめゆり学徒」とつながるというストーリーで、生徒たちは同じ年頃の「ひめゆり学徒」の過酷な体験に思いを寄せながら最後の練習に励んでいました。

団長で3年生のロペス・ダニエル・マコトさんは「戦争はいけないということを、観客の方に感じてほしいです」と話していました。

3年生の川満くららさんは「演劇を通して沖縄戦のことが、全国、世界へと伝わってほしい」と話していました。

安岡中学校の演劇は10日、浦添市の「アイム・ユニバースてだこホール」で上演されます。