小児がん治療に役立てて 娘亡くした母親がレモネード販売

脳の腫瘍で10歳の娘を亡くした母親などが、小児がんの治療薬の開発などに役立ててもらおうと、うるま市の高校でレモネードを販売するイベントを開きました。

うるま市の小川蘭さんは、去年3月に10歳の娘のいろはさんを脳の腫瘍で亡くしました。

小川さんは、ことし8月から小児がんの治療薬の開発などに役立ててもらおうと、県内でレモネードを販売する取り組みを進めていて、6日は小川さんを支援しようと、うるま市の前原高校の生徒たちが企画したイベントが開かれました。

イベントは、校内で昼休みを使って行われ、小川さんと生徒たちが玄関前に臨時で設置したスタンドにペットボトルのレモネードを並べ、1本200円で販売すると1時間足らずの間に440本が売れました。

売り上げから経費を除いた金額は、すべて小児がんを研究している医療機関で作るNGOに寄付されるということです。

小川蘭さんは「大人になれなかった娘のことを思うと、病気で入院している子どもたちに、大人になる未来を作ってあげたいというのが私の活動の原点になっている。高校生たちの中で、きょうの活動が心に刻まれ、病気で戦う子どもたちやその支援について大人になっても思い出してもらえるといいなと思う」と話していました。