那覇市議会前議長 元総会屋らから5000万円 収賄罪で起訴

那覇市の前の市議会議長が、市の土地の所有権をめぐって便宜を図る見返りに、贈賄側の元総会屋らから現金あわせて5000万円を受け取っていたとして、那覇地方検察庁に収賄の罪で起訴されました。
元総会屋らは贈賄の罪で起訴されました。

収賄の罪で起訴されたのは、那覇市議会の前の議長、久高友弘被告(75)と那覇市の飲食店経営、村山末子被告(71)です。

贈賄の罪で起訴されたのは、鹿児島県の無職で元総会屋、小池隆一被告(80)、東京・府中市の会社役員、小原健司被告(70)、那覇市の会社役員、仲村勝美被告(73)です。

起訴状によりますと、久高前議長は、那覇市が所有する土地をめぐって、村山被告から自身が成年後見人を務める人物に所有権を変更させるよう依頼を受けたほか、不動産売買などを行う会社の代表取締役だった仲村被告は、所有権が移ったあとにその土地の購入を希望していたということです。

そのうえで、久高前議長らは、所有権を移すために市議会議員に働きかけを行うなど便宜を図る見返りに、2020年12月とおととし2月の2回に分けて、議長室で、仲村被告やその知人の小池被告らから現金あわせて5000万円を受け取ったとして収賄の罪に問われています。

それぞれの弁護士によりますと、これまでの警察の調べに対し、前議長は黙秘を続けているほか、村山被告や小池被告は容疑を否認しているということです。

検察は、5人が起訴された内容を認めているかどうかを明らかにしていません。