高校生が移住者の歴史などを学ぶ講座 八重瀬町

世界に広がる沖縄県系の移民などについて、そのつながりの意義を知ってもらう講座が八重瀬町で開かれ、高校生が移住者の歴史などを学びました。

この講座は、県が進めている「世界のウチナーネットワーク強化推進」の事業として県内各地の学校などで開かれています。

4日は、八重瀬町の南部商業高校で、この高校とやえせ高等支援学校の生徒27人が参加しました。

はじめに、生徒たちは、沖縄から海外に渡る移民が1899年から始まったことや、これまでにおよそ42万人に上ることなど基礎的な知識をクイズ形式で学びました。

このあと、10月30日の「世界ウチナーンチュの日」の制定に携わり、今は那覇市の団体に務めているアルゼンチン出身の県系3世、比嘉アンドレスさんが講演しました。

比嘉さんは「両親がアルゼンチンに渡り白人社会に入っていったが、たいへん厳しかったように、沖縄の人がいろんな差別を受けた。そうしたことがないように沖縄の人どうしも、ご縁があったほかの人も広い心で迎えましょう」と交流の大切さを訴えました。

講義を受けた生徒は「移民で渡ったこと、そこで沖縄に対する誇りを忘れていない。こうした、新しい発見、気づきを得られたので話を聞くことができてよかった」と話していました。