専門家会議が沖縄を国際交流の中心にするなど地域外交提言書案

沖縄県の専門家会議は、県の地域外交の基本方針の策定に向けて提言案を示し、人的な交流を促進することで沖縄を国際交流の中心とすることなどを盛り込んだ上で、来月中に提言書をとりまとめることを確認しました。

沖縄県は日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、アジア地域の緊張緩和につなげようと地域外交の強化に取り組んでいて、その基本方針の策定に向け外交や経済、平和問題の専門家などでつくる「地域外交に関する万国津梁会議」を設置しています。

今月24日には、那覇市で3回目の会議が開かれ、県の基本方針の策定に向けた提言書の案が示されました。

この中には、県が地域外交の推進によって目指す姿として、人的な交流を戦略的に促進し、ソフトパワーによって経済の振興につなげることや、沖縄が国際交流の中心となって平和創造の拠点となることなどが盛り込まれました。

出席者からは、地域外交推進に関わる人材の育成や平和創造のために、県や民間の団体、個人などが一体となって外交を展開する視点も重要だなどといった意見が出されました。

専門家会議は、来月開かれる最終の会議で提言書をとりまとめて、来年1月中旬にも玉城知事へ提出することにしています。