新石垣空港で旅客機のハイジャックを想定した訓練

新石垣空港で、旅客機がハイジャックされる事態を想定した訓練が行われ、警察など関係機関が緊急対応の手順を確認しました。

この訓練は、那覇空港を離陸した旅客機が刃物を持った男にハイジャックされ、新石垣空港に緊急着陸するという想定で今月24日に行われ、警察や消防、国土交通省などからおよそ45人が参加しました。

まず、新石垣空港の空港事務所にハイジャックされたことを伝える緊急通報が入ると、連絡を受けた警察や消防の車両が、旅客機に見立てた車両の近くに集まり、警察官が無線を使って燃料の補給と現金を要求する犯人と交渉を始めました。

そして、犯人が人質を連れてタラップを降り、現金を入れたアタッシュケースに近づくと、人質が逃げ出し、隠れていた警察官たちが犯人を取り押さえました。

駐機場の脇には、関係機関でつくる合同の指揮所が設けられ、情報収集や連絡の手順などを確認していました。

八重山警察署の前堂也寸志署長は「訓練に参加した関係機関それぞれの任務や役割を確認できたことはたいへん有意義だったと思います。このような事態に備えて、これからも空港をはじめ関係機関と連携を強化して訓練を継続実施していきたい」と話していました。