高級魚「アカジンミーバイ」の養殖施設 大宜味村に完成

高級魚の「アカジンミーバイ」の養殖を稚魚の段階から行う新たな施設が大宜味村に完成しました。
関係者は県内だけでなく海外への輸出も目指したいとしています。

「アカジンミーバイ」は、沖縄などの近海に生息するハタ科の魚で、沖縄の三大高級魚のひとつとして知られています。

大宜味村では5年前から、養殖業者が小学校の跡地を活用して水槽を設置し、陸上での養殖を行っていて、今回、同じ敷地内で採卵や稚魚の養殖も行う施設が、国などの補助を受けて整備されました。

26日は施設のお披露目が行われ、出席した国や地元の関係者などがテープカットを行って完成を祝っていました。

施設内では、大小100近い水槽で20万匹から30万匹の稚魚を育てることができるほか、食べられる大きさの成魚も3万匹から4万匹が養殖可能で、新たに開発した独自のシステムでにおいも抑制しているということです。

この施設で養殖を行う紅仁の後藤徳彦社長は「稚魚をつくって沖縄県内に広めることで、産業のひとつ、沖縄ブランドとして県外や海外へ売り出していきたいです」と話していました。