野菜の価格 今後はどうなる?

野菜の話題です。そろそろ鍋もしたくなる季節ですが、今後、価格はどうなっていくのでしょうか。西銘むつみ記者が取材しました。

買い物に訪れた人たちは「やっぱりお高いですね」とか「とりあえず安くなってほしいです。お買い得のときにしか買わないので多めに買って使い分ける」とか「いちばん減ったのはトマト、細く切ってサラダの上とかトマトを使っていた料理もトマトなしで」などと話していました。

飲食店も工夫を重ねています。沖縄のソウルフード、タコライスとタコスの専門店。店の「売り」はたっぷりの野菜。子どもでも食べられるよう甘口のソースも用意しています。週末は家族連れでにぎわいます。しかし、タコスとタコライスに欠かせないトマトの価格は、ピーク時より下がってはいるものの、高値の状態が続いているといいます。店で仕入れる1ケースの価格は安値の時の2倍以上。
安い店を探してストックできるぎりぎりの量を買いだめするなどしてきましたが限界を感じていました。

この難局を乗り切るため、国産のトマトを韓国産に切り替えることにしました。国産トマトより1ケース1000円ほど安い韓国産。
アメリカ軍基地内のファストフード店に卸している業者に依頼して先月から仕入れています。タコスやタコライスの味もほとんど変わりは無く、しばらくは韓国産を使おうと考えています。

(タコス専門店の伊芸知能店長)
「来てくれるお客さんには量を減らすとか、値上げという形ではやりたくなかった。もうちょっと安くなるまではなんとかちょっと赤なんですけど粘って頑張っています」

一方、明るい兆しも見えてきました。安さと新鮮さをモットーにしているこちらの青果店。冬場に向けて状況は良くなってきていると感じています。

(青果店 諸見博昭店長)
「大根と白菜、この2つがいい感じになっています。これ1本で前は400円くらい。大ざっぱに言って半分くらいになっている。皆さんが喜んで買ってくれたらうれしいし、それがいい。鍋がいいんじゃないですか」

今後の見通しについて沖縄協同青果は、「本州の暑さで沖縄に入荷する県外産の野菜が少なかったが、今月に入って九州産などの入荷量が増えてきている。県内産もレタスやほうれん草などの葉野菜が潤沢になってきていて、値段も落ち着いてくるのではないか。ただ、県外産は本州の雪や雨など天候次第で状況が急に変わることもある」としています。