グミで体調不良 沖縄でも男性が救急搬送 那覇の店舗で購入か

大麻に近い成分の名前が表示されているグミを食べた人が相次いで体調不良を訴えている問題で、ことし7月、「『大麻グミ』として販売されていたものを食べた」という男性が体調不良を訴え、救急搬送されていたことが沖縄県への取材で分かりました。

県によりますと、県内ではことし1月から9月までに危険ドラッグを使用したとみられるケースは15件あり、去年1年間の5件から大幅に増えていることが分かりました。

このうち1件は「『大麻グミ』として販売されていたものを食べた」という20歳未満の男性が、食後に高揚感が出たあと数時間すると倒れ、救急車で病院へ搬送されたということです。

男性はこの「グミ」を那覇市内の店舗で購入したと説明しているということです。

また、「県立南部医療センター・こども医療センター」によりますと、ことし8月から先月までに大麻草の「成熟した茎や種子」から抽出・製造されたCBD製品を食べたり吸ったりして病院の受診した人は9人に上り、この中にはCBDの成分が入ったクッキーを食べたと話している人もいるということです。

9人は10代から30代で、このうち2人は未成年、1人は妊婦で、いずれも意識障害やけいれんなどの症状があり、大半が治療のためその後入院したということです。

「県立南部医療センター・こども医療センター」の土屋洋之救急科副部長は、NHKの取材に対して、「こうした患者の受診が立て続けにあり、健康に害を及ぼす食べ物が出回っているので注意してほしい」と呼びかけています。