県内景気 2か月連続で「拡大基調にある」 日銀那覇支店

日本銀行那覇支店は最近の県内の景気について、観光や個人消費が引き続き好調なことから2か月連続で「拡大基調にある」としています。

日銀那覇支店は経済指標やホテルの稼働率などをもとに、今月の県内の金融経済概況をこのほど発表しました。

まず「観光」では、9月の観光客数が前の年の同じ月に比べて43.5%と高い伸びを示したほか、主なホテルの客室の稼働率も観光シーズンが一段落した10月でも速報値が67.5%と、9月の確定値の62.8%を5ポイント近く上回っています。

また「個人消費」は、食品などを中心に値上げはあったもの、スーパー・デパートの販売額は、イベントの効果などで前の年の同じ月に比べて11.3%、コンビニは12.6%、ドラッグストアは19%、それぞれ増加しています。

こうしたことから、日銀那覇支店は県内の景気について、2か月連続で「拡大基調にある」と判断しています。

日銀那覇支店の小島亮太支店長は「物価の上昇は家計の実質所得を下押しする方向に働くほか、観光も国内外の政治経済情勢に大きく左右されるので、そうした影響を引き続き注意深く見ていく必要がある」と話しています。