沖縄本島の大規模停電 原因は発電機内の空気圧縮装置の異常

今月12日、沖縄本島の21市町村で最大11万8000戸余りへの電気の供給が一時的に止まった大規模な停電について、沖縄電力は16日、中城村にある発電所の発電設備で発電機を回すための空気を圧縮する装置に異常が起きたことが原因だと明らかにしました。

沖縄電力によりますと、今月12日午後1時50分ごろから沖縄本島の21市町村で停電が発生し、最大で県内全世帯の2割近くにあたる11万8000戸余りが停電し、最も長いところでは2時間ほど電気の供給が止まりました。

沖縄電力は、中城村にある「吉の浦火力発電所」の発電設備のうち、2号機で何らかのトラブルが発生し、運転が停止した影響だと説明していました。

その後、1号機やほかの火力発電所の出力をあげるなどした結果、停電は復旧しました。

これについて、沖縄電力は16日、原因の詳細を公表しました。

それによりますと、2号機の発電機を回すための空気を圧縮する装置に異常が起きたため、発電機が緊急停止したということです。

沖縄電力によりますと、装置内の圧力を監視・計測する機器を取り替えるなどの対策を行い、2号機は16日午後、復旧したということです。

沖縄電力は「大変不便をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。引き続き、再発防止を徹底するとともに、電気の安定供給に努めてまいります」とコメントしています。