「ウルトラセブンかすり」 故金城哲夫さんの出身地でお披露目

ウルトラマンシリーズの生みの親の1人として知られる脚本家、金城哲夫さんの出身地で、織物の特産地でもある南風原町で、ウルトラセブンなどの柄をあしらった着物や帯の制作が進められていて、13日試作品がお披露目されました。

南風原町出身の脚本家で、ウルトラマンシリーズの生みの親の1人として知られる金城哲夫さんは、昭和51年に37歳の若さで亡くなりました。

南風原町では、金城さんが手がけたウルトラセブンの放送開始から55年を記念する事業の一環として地元特産の伝統工芸品、琉球かすりを制作することになり、13日町役場で、金城さんの孫にあたる加奈さん夫妻が完成した試作品を着用してお披露目しました。

「ウルトラセブンかすり」と名付けられたこの着物と帯は、町の観光協会が琉球絣事業協同組合などの協力を得て、3年かけて完成させたものです。

離れたところからだと、一般的な琉球かすりとかわらないさわやかで美しい幾何学模様に見えますが、近寄ると、ウルトラセブンやウルトラセブンで初登場する人気の宇宙怪獣エレキングなどが現れます。

キャラクター商品には見えないデザインで、驚きや新鮮さ、大人っぽさを演出したということです。

南風原町の赤嶺正之町長は「観光振興と琉球かすりの販路拡大につながることを期待しています」と話していました。

「ウルトラセブンかすり」は、来年3月をめどに商品化を目指すということです。