沖縄本島で初 大規模演習で機動戦闘車が那覇市内の公道を走行

自衛隊が沖縄など全国各地で行っている大規模演習で、11日未明に戦車と同程度の火力を持つ機動戦闘車と呼ばれる車両が那覇市内の公道を走行しました。
沖縄本島で、機動戦闘車が公道を走行するのは初めてです。

自衛隊は、10日から20日までの間、陸・海・空の自衛隊員あわせておよそ3万人がアメリカ軍およそ1万人とともに沖縄など全国各地で大規模演習を行っています。

初日となった10日、那覇空港では航空自衛隊のC2輸送機が着陸し、北海道から運ばれてきた陸上自衛隊の機動戦闘車が搬出される様子が確認されました。

そして、11日午前1時前には那覇空港に隣接する那覇基地のゲートが開けられ、自衛隊員10人余りが交通整理にあたる中、機動戦闘車1台が道路を横切る形で公道を走行し、向かい側にある駐屯地に入っていきました。

機動戦闘車は、戦車と同じ程度の火力を持ちながらキャタピラーでなくタイヤで走行し、沖縄本島で公道を走行するのは今回が初めてです。

今回の大規模演習について沖縄県は「公道などを使用した大規模な演習の実施は県民に不安を生じさせている」などとして、沖縄防衛局に対して口頭で懸念を伝えるとともに、必要な情報を自治体や住民に提供することなどを要請しています。