県内最大級のITイベント 10日まで開催 沖縄市

最新のITやデジタルの技術を活用したビジネスやサービスを紹介する展示会が、沖縄市の沖縄アリーナで10日まで開かれています。

開かれているのは、「ResorTechEXPO in Okinawa2023」で、5回目となる今回は、150以上の企業や団体が出展しています。

デジタル技術と食を融合させた新たなエンターテインメントを提供するブースでは、映像にあわせて3種類のラーメンがランダムに出てきます。

制作した企業では、およそ5か月前にこのサービスを開発したということで、今後は県内のレストランや、観光案内所などで利用してもらいたい考えです。

デジタル技術を海洋資源の保全につなげようという取り組みもみられました。

沖縄本島の沖合でサンゴの養殖に取り組んでいる企業が導入したのは、海中にカメラを据え付けて海のなかに入らなくても養殖しているサンゴを確認できる仕組みです。

この企業では、障害者の雇用も広げようとしていて、陸上でのサンゴの養殖について水質などのデータを可視化して作業を簡素化し、これまで20人以上の雇用につなげたということです。

会場の外には、最新型の自動運転車も展示されました。

制御システムをコンパクトにまとめて車内に広いスペースを確保していて、テレワークやキッチンカーだけでなく、「移動する医療施設」として活用することも検討しているということです。

会場を訪れた航空会社幹部の女性は「DXやITの発展が沖縄県、地域の発展に直結すると思っていますので、このようなイベントはとても有効だと思います」と話していました。

また、ホテルに勤める男性は「取り入れていくべきだと思います。人の手をかけなくしていくことで会社的にはコスト削減になると思います」と話していました。

実行委員長の稲垣純一さんは「沖縄から新たな持続的発展ができる社会、ソサエティー5.0の構築を皆さまと力を合わせて目指していきたい」と話しています。

この展示会は10日も午前10時から午後5時まで開かれます。