商店街を市がパトロール 災害時の活動の妨げないか確認 那覇

買い物客が増える年末年始を前に那覇市の商店街で商品棚などが路上にはみ出して災害時の活動の妨げになるおそれがあるとして、市によるパトロールが行われました。

パトロールを前に那覇市の新栄通りでは9日午後、警察や消防、それに市の職員およそ60人が参加して出発式が行われました。

はじめに、那覇市の知念市長が「コロナ禍をへて、活気がみなぎってきた一方、道路にはみ出した商品やイスは景観を損ねるだけでなく、火災発生時の緊急車両通行の妨げにもなり大規模火災につながるおそれがある」と述べました。

このあと、知念市長や職員が商店街を歩き、商品棚やのぼり、それに立て看板を路上に置かないようチラシを配って注意を呼びかけました。

さらに、実際に消防車と救急車をスピードを落として走らせ通行できるかどうか確認しました。

参加者は、看板が路上にはみ出していた店舗に注意したり、駐車禁止の場所に止めてあったバイクや自転車に警告のステッカーを貼ったりしました。

市によりますと、市内の商店街の中には商品棚や看板の「はみ出し」が常態化しているところもあり、緊急車両だけでなく目の不自由な人や車いすの利用者の通行の妨げにもなっているということです。

市経済観光部の高宮修一部長は「思った以上に『はみ出し』が多かったですが、商店街の人もすぐに理解を示してくれたのでパトロールをしたかいがあった」と話していました。