絶滅危惧種の珍しいエイの赤ちゃん公開 沖縄美ら海水族館

体の前の方がエイ、後の方がサメの姿をした珍しいエイの一種、「シノノメサカタザメ」の赤ちゃんが沖縄本島北部の本部町にある沖縄美ら海水族館で公開されています。

沖縄美ら海水族館で公開されているのは、インド洋や太平洋の熱帯域に生息する「シノノメサカタザメ」の2匹の赤ちゃんです。

名前にサメと付いていますがエイの一種で、IUCN=国際自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。

水族館によりますと、ことし9月、本島中部の読谷村の沖合に設置した定置網に妊娠している「シノノメサカタザメ」がかかり、その後、水族館の生けすに運ばれ、先月6日に赤ちゃんが生まれたということです。

2匹は餌のエビを食べて元気に育っていて、1か月で体長が40センチあまりになり、さらに成長すると2メートル以上になるということです。

水族館での繁殖例はほとんどないということで、訪れた人たちは、白と黒の模様が特徴的な赤ちゃんの姿に見入っていました。

静岡県から息子2人と訪れた母親は「一瞬サメだと思いました。ジンベエザメにも似ていると思いました」と話していました。

沖縄美ら海水族館魚類課の木野将克さんは「『シノノメサカタザメ』の赤ちゃんはなかなか目にすることができないので、特徴的な体の模様や多様な動きを見てもらいたい」と話していました。