子どもたちが「子ども110番の家」に助けを求める訓練 名護

不審者に声をかけられたときに備えて子どもたちが地域に設けられている「子ども110番の家」に助けを求めて駆け込む訓練が8日、名護市で行われました。

訓練は市中心部のコンビニエンスストアで行われ、地元の学童クラブを利用する児童12人が参加しました。

はじめに不審者役の警察官が「こんにちは、どこに行くの。お菓子を買ってあげるよ」と声をかけると、子どもたちは「子ども110番の家」のステッカーが掲げられたコンビニエンストアの中に駆け込みました。

子どもたちは店員に不審者に声をかけられたことや服装や身長などの特徴を伝え、それを聞き取った店員が警察に通報する手順を確認していました。

「子ども110番の家」は、名護警察署が管轄する名護市と大宜味村、東村、それに国頭村にはあわせて789か所設置されているということです。

参加した子どもたちは「不審者に話しかけられて怖かった」とか「知らない人に声をかけられないようにしていきたい」と話していました。

コンビニエンスストアの店長は「地域の子どもたちを守るためにいざという時に備えたい」と話していました。

名護警察署生活安全課の長嶺正英巡査部長は「子どもたちが不審者の特徴や逃走した方向を説明するのは難しいことだと感じたので、こうした訓練を継続していきたい」と話していました。