足の指で描く木村浩子さんの作品展 名護博物館で12日まで

体に障害があり、左足の指を使って絵を描く木村浩子さんの作品を集めた展示会が名護市で開かれています。

伊江島に活動拠点があり、現在、宜野湾市に住む木村浩子さんは、脳性まひで体が動かなくなり、わずかに動く左足の指を使って絵を描くなど創作活動を行っています。

名護博物館で開かれている作品展には、「沖縄平和いのち」をテーマに、木村さんの水彩画や短歌などおよそ50点が展示されています。

このうち掛け軸の作品は、子どもたちが国籍や肌の色も関係なく楽しそうに遊ぶ様子が描かれ、世界平和への願いも込められています。

また、「ガジュマル」を描いた作品には、「がじまるのようにしづかに戦わず生きる」というメッセージが添えられています。

このほか、木村さんが詠んだ短歌を書道家の新里利浩さんが書いた作品も展示され、訪れた人たちはそれぞれの作品に見入ってました。

高校1年生の男子生徒は、「足で描いているとは思えないぐらい特別な感じがする。繊細にかかれ、すごいと思いました」と話していました。

木村さんは「私を含め、平和ぼけをしている皆さんに今の現状を知ってもらい、戦争を起こしてはいけないことに気づいてほしいです」と話していました。

作品展は、今月12日まで開かれています。