自衛隊 大規模演習で機動戦闘車が一部那覇市公道走行を検討

今月10日から沖縄などで行われる自衛隊の大規模演習で戦車と同程度の火力を持つ機動戦闘車と呼ばれる車両が一部、那覇市内の公道を走行する方向で検討されていることが分かりました。

自衛隊は、今月10日から20日までの間、陸・海・空の自衛隊員合わせておよそ3万人がアメリカ軍およそ1万人とともに全国各地で大規模演習を行うことにしていて、県内では、攻撃を受けるなどして使えなくなった事態を想定し、那覇空港で滑走路を復旧する訓練のほか、与那国島で自治体と連携し自衛隊のヘリコプターで住民の輸送を行う訓練などが予定されています。

この演習で、装備品を本土から沖縄に展開させる訓練の一環として、北海道から沖縄本島に運ばれる機動戦闘車と呼ばれる車両が一部、那覇市内の公道を横切る形で走行する方向で検討されていることが、県や防衛省への取材で分かりました。

機動戦闘車は、戦車と同じ程度の火力を持ちながらキャタピラーでなくタイヤで走行し、輸送機で運べるのが特徴で、去年、県内では初めて与那国島で公道を走行しています。

県は、去年、公道での走行の自粛を求めましたが、今回については距離が短いことなどを踏まえ公道を使用する場合通行量が多い時間帯を避けるよう求めることなど、対応について検討しています。