名護市で「やんばるの豊年祭」

五穀豊じょうを願う「豊年祭」で踊る本島北部の伝統芸能を披露する催しが、5日、名護市で開かれました。

「やんばるの豊年祭」と名付けられたこの催しは、北部の豊年祭の継承を目的に開かれていて、7回目のことしは、7つの市町村の10地区が参加しました。

この中では、本部町渡久地行政区の豊年祭の演目の1つ「長者の大主」が披露され、120歳の身分の高い男性が孫と村々の畑をめぐる途中で作物の種が授けられる様子が表現されていました。

また、130年あまりの歴史がある恩納村名嘉真地区の豊年祭で踊る「南ノ島」は、赤茶色に染めた麻の繊維を頭からかぶり、声を上げながら棒を打ち合う独特な動きがある演目です。

会場を訪れた人たちは、北部の中でも地域によって異なる独特の芸能に見入っていました。

読谷村から訪れた女性は「豊年祭は興味がありますが、ほかの地域の演目を見る機会は少ないので、違いを知ることができておもしろかったです」と話していました。