「秋の叙勲」 沖縄県からは47人が受章

ことしの「秋の叙勲」の受章者が発表され、沖縄県内からは各界で功労のあった47人が受章しました。

社会のさまざまな分野で顕著な功績を挙げた人に贈られる「旭日章」を受章したのは合わせて18人です。

旭日小綬章は8人、旭日双光章は7人、旭日単光章は3人です。

旭日小綬章を受章したのは、▽元県議会議員の新垣清涼さん(73)、▽沖縄海邦銀行の元頭取、上地英由さん(70)、▽元沖縄市議会議員の小浜守勝さん(70)、▽琉球放送の元社長、白石弘幸さん(71)、▽元那覇市長の城間幹子さん(72)、▽元うるま市議会議員の徳田政信さん(73)、▽元伊是名村長の前田政義さん(79)、▽元大宜味村長の宮城功光さん(72)です。

また、国や自治体の仕事に長年携わり、功績を挙げた人に贈られる「瑞宝章」を受章したのは合わせて29人です。

瑞宝中綬章が1人、瑞宝小綬章が3人、瑞宝双光章が19人、瑞宝単光章が6人です。

旭日小綬章を受章した新垣清涼さんは、宜野湾市選出の元県議会議員で、普天間基地の騒音問題などに取り組んできました。

新垣さんは「自分が受章していいのかという思いだ。議員として地域の声を受け止めて、一緒になって解決しようと取り組んできたつもりだ」と述べました。

そのうえで「普天間飛行場の周りに住んでいる皆さんはうるさいと思っている。県内の人にも分かってほしいし、本土に住んでいる基地のない所の皆さんにも知ってほしい」と話していました。

旭日小綬章を受章した城間幹子さんは、那覇市の教育長や副市長などを経て2期8年にわたり那覇市長を務めました。

城間さんは「驚いたと同時に、いろいろ助けていただいた市民の皆さんの声や顔が浮かびました。2期8年の市政運営に対する評価だと思うとやはりうれしかった」と語りました。

そのうえで「那覇市長はほかの市町村をリードするという気概が必要で、それを任せられたリーダーとして、風格のある県都・那覇市であるようにと思いながら振る舞っていた。職員と一緒になって市民の皆さんと話し合いながら乗り越えていったことが総じて楽しかった」と振り返っていました。

このほか、いずれも東京在住で、おととし人間国宝に認定された沖縄出身の琉球舞踊家、志田房子さん(86)が旭日小綬章を、瑞宝単光章を1人が受章しています。

受章者への伝達式は今月6日に知事公舎で行われます。