沖縄電力 第2四半期の経常利益42億円余 3年ぶり増益

沖縄電力 第2四半期の経常利益42億円余 3年ぶり増益

沖縄電力は、電力料金の値上げなどで、ことし4月から9月までの第2四半期の経常利益が42億円あまりと、3年ぶりの増益となりました。

沖縄電力はこのほど記者会見を開き、ことし4月から9月までの第2四半期のグループ全体の決算を発表しました。

それによりますと、ことし6月に電気料金を改定して値上げしたことで、営業収益は前の年の同じ時期に比べて9.9%増の1305億円あまりになり、その一方、燃料費の減少などもあって営業費用は10.9%減のおよそ1258億円でした。

この結果、そのほかの損益を含めた経常利益は前の年の同じ時期に比べておよそ270億円改善し、42億1600万円となって、3年ぶりの増益となりました。

また今年度を通しての業績予想では、燃料価格が上昇する見通しとなっていることや、うるま市の火力発電所で船から石炭を荷揚げする機械が損壊した影響で発電機の運用が制約されていることなどから、経常利益はことし8月に発表した予想より10億円悪化し、31億円と修正しました。

沖縄電力の本永浩之社長は「『値上げしてすぐ黒字か』という話もあるが、赤字自体が異常だ。しっかりとした事業運営ができないと設備の改修や電力の安定供給ができず、カーボンニュートラルへの投資もある」と述べて理解を求めました。