沖縄県警 酒気帯び当て逃げと捜査書類紛失の警察官を懲戒処分

酒気帯び運転で当て逃げ事故を起こした職員と捜査書類を紛失した元交通課長の警察官の2人を沖縄県警察本部は、27日、懲戒処分にしました。

沖縄警察署の交番相談員として勤務していた60代の会計年度任用職員は今月1日、自宅で酒を飲み車を運転してコンビニに向かいましたが、駐車してあった車と接触し、そのまま自宅に戻りました。

職員は事故を起こしたことを警察に申告せず、車の所有者から通報を受けた警察官が目撃情報などをもとに割り出しおよそ1時間半後に職員の自宅を訪れたところ車を運転していたことを認め、呼気検査で基準のおよそ6倍のアルコールが検出されたということです。

男性職員は酒気帯び運転などの罪で書類送検され、県警は27日付けで懲戒免職にしました。

また、県警察本部に勤務する60代の男性警部補は、沖縄警察署の交通課長として勤務していたことし2月と3月、捜査中だった5件の事件の書類を紛失したということです。

ことし5月に業務を引き継いだ後任の課長が書類がないことに気づき、作り直しや関係者への聞き取りなど捜査をやり直し、いずれの事件も容疑者を書類送検したということです。

警部補は減給1か月の懲戒処分を受けました。

県警察本部壱岐恭秀警務部長は「警察職員の酒気帯び運転は断じて許されない行為であり、また幹部警察官による公文書の紛失についても業務管理不徹底によるものであり、県民の皆様の信用を大きく損ねたことを深くお詫び申し上げます。再発防止を図り信頼回復に努めます」とコメントしています。