水難事故に備え住民が救命処置訓練 本部町

本部町の海岸では、水難事故が起きた場合でも誰もが迅速に救命処置を行うことができるように、地域住民などが参加する訓練が行われました。

本部警察署が管轄する地域では、ことしに入って25日までに9件の水難事故が起きていて、このうち備瀬崎の海岸では7月、スノーケリングをしていた小学3年生の男の子が溺れて死亡する事故が起きています。

これを受けて、本部警察署は26日、消防などともに備瀬崎の海岸で、実際に機材を使うなどして救命処置をする訓練を行い、地区の住民や宿泊施設の関係者などおよそ20人が参加しました。

参加した住民らは、消防署員の指導を受けながら、訓練用の人形を使って心臓マッサージのやり方や、AEDの使用方法などを学びました。

訓練に参加した本部町備瀬地区の兼次静夫区長は、「心臓マッサージは1人ではきないので、住民の連携が必要。水難事故がゼロになるよう住民でも頑張っていきたいです」と話していました。

本部警察署地域課の知念剛課長は、「地元の人たちが訓練することによって、意識が高まり、助かる命も増えると思うので、今後も訓練を続けていきたい。また、マリンスポーツの際にはライフジャケットの着用をお願いしたい」と話していました。