24日も石垣島に陸上自衛隊のオスプレイ1機が着陸

24日も石垣島に陸上自衛隊のオスプレイ1機が着陸

離島の防衛を想定した陸上自衛隊とアメリカ軍の共同訓練の一環で、今月19日に続いて24日も石垣島に陸上自衛隊のオスプレイ1機が着陸しました。

陸上自衛隊とアメリカ海兵隊は今月末までの間、離島の防衛を想定した「レゾリュート・ドラゴン」と呼ばれる国内最大規模の共同訓練を沖縄と九州、北海道で行っています。

このうち石垣島では、陸上自衛隊のオスプレイを使ったけが人の輸送訓練が行われることになっていて、24日は午前11時25分すぎ、陸上自衛隊のV22オスプレイ1機が新石垣空港に着陸しました。

その後、自衛隊員とアメリカ兵が機体の中に人を乗せた担架を運び込む様子が確認できました。

そして、午前11時40分ごろ、オスプレイは離陸しました。

空港の近くには住民およそ20人が集まり、「オスプレイは飛ぶな」とか「日米共同訓練に反対」と書かれた横断幕やプラカードを掲げていました。

抗議行動に参加した60代の女性は「いやな気持ちです。オスプレイまで来てしまい、これが常態化してしまわないかとても心配です。そうなると島の人たちの暮らしは一変して、軍事の島となってしまうと思います」と話していました。

V22オスプレイについて、沖縄県はアメリカ軍の同型機が海外で事故を繰り返すなど安全性に懸念があるとして飛行を自粛するよう求めていました。

一方、九州・沖縄を管轄する陸上自衛隊西部方面隊の山根寿一総監は24日、石垣駐屯地でアメリカ海兵隊と開いた記者会見で、オスプレイを運用したのは訓練の成果の1つだとした上で、「オスプレイについてさまざまな指摘を頂いている。しかし、この機体は輸送や機動展開を行う上で有益な装備である」と述べ飛行に理解を求めました。