沖縄県 国の補助金申請せず 2億3千万円余受け取れないか

橋の耐震補強工事など2つの事業で県が国の補助金を申請せず2億3000万円あまりを受け取れない可能性があることがわかり、玉城知事は「重く受け止めている」と述べ陳謝しました。

申請漏れがあったのは、県の港湾課が管轄する中城湾口にある橋の耐震補強工事など2つの事業です。

県によりますと総事業費は総額2億5681万円で、このうち、およそ9割にあたる2億3113万円については国の補助金を充てる予定でしたが、県が期限までに申請せず受け取れない可能性があるということです。

補助金が受け取れない場合の財源については県は、今後、担当部局と調整し決めるということです。

これについては玉城知事は20日の記者会見で、「公務に対する信頼を損ねることになってしまった事態を重く受け止めている」と陳謝した上で、経緯などを厳しく精査し、再発防止と信頼回復に全力で取り組んで行く考えを示しました。

一方、玉城知事は、記者団から、PFOSの流出など行政において問題が相次いでいることへの責任を問われたのに対し、「どのような対応で県民に対する信頼回復に努めていくか検討していかなければならない」と述べ、再発防止策を検討し信頼回復に努める考えを示しました。