空港やバスターミナル 車いすやベビーカーの貸し出し急増

那覇空港や那覇バスターミナルで貸し出された車いすやベビーカーの台数が観光客数の回復を上回るペースで急増していて、貸し出しを行っているNPO法人は事前の予約を呼びかけています。

NPO法人「沖縄バリアフリーネットワーク会議」は、長い距離を歩くことに不安がある高齢者や幼い子どもを連れた家族などにも県内の旅行を楽しんでもらおうと、那覇空港や那覇バスターミナルで、車いすやベビーカーを貸し出すサービスを行っています。

このほど、昨年度の貸し出し件数をまとめたところ、前年度の2倍あまりに回復した観光客数全体の増加割合を上回るペースで急増していることが分かりました。

具体的には、車いすは210台から672台、ベビーカーは290台から951台に増えていて、前年度の3.2倍とおよそ3.3倍になっています。

増加傾向は続いていて、今年度は先月末の時点ですでに昨年度の貸し出し台数を上回っているということです。

NPO法人では、2世代・3世代で訪れる観光客が増えているとみて、貸し出し台数を増やせるよう準備するとともに、年末にかけてさらに多くの観光客が見込まれることから、貸し出しを希望する人は事前に申し込むよう呼びかけています。