地元に就職を 石垣市で高校生が地元企業を訪問するバスツアー

より多くの高校生に八重山地域で就職してもらおうと、石垣市で地元の企業などを訪問するバスツアーが行われました。

このツアーは、石垣市にある「ハローワーク八重山」が企画し、県立八重山農林高校の1年生と2年生を中心に49人が参加しました。

生徒たちはグループごとにバスに分かれ、ホテルや船会社などあわせて13の企業などを訪れました。

石垣市新川にある乳牛の飼育から牛乳やジェラートの生産を行っている法人では、現場を見学したあと、ジェラートを試食しながら、社長から商品の付加価値を高める取り組みなどの説明を受け、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていました。

ハローワーク八重山によりますと、ことしの春八重山管内の高校を卒業した生徒が地元の企業などに就職した割合は35%にとどまっているということです。

参加した生徒は「地元を知っているようで知らないんだと実感しました。本土で就職したいと思っていましたが、地元で働きたいなと改めて思いました」と話していました。

牧場を経営する法人の代表取締役伊盛米俊さんは「こうした機会を多く設けることで、地元の企業に対する認識を持ってもらって、将来地元で働こうと思ってもらえるかなと期待しています」と話していました。