宮古島地方に飛来する「サシバ」の観察会 伊良部島 沖縄

東南アジアの島々で冬を過ごすため、毎年、この時期に沖縄県の宮古島地方に飛来するタカの仲間、サシバの観察会が15日、伊良部島で行われました。

渡り鳥のサシバは、体長が50センチほどのタカの仲間で日本の本州や中国大陸で繁殖し、東南アジアの島々で冬を過ごそうと南に向かう途中、宮古島地方に飛来します。

伊良部島では、今月9日から飛来する様子が確認されていて、15日は島内で観察会が開かれ、親子連れなど15人が参加しました。

まず、宮古野鳥の会の砂川友弘顧問が「サシバの飛来数は年々減少しています。安心して羽を休めるよう島の自然環境を改めて見直していきましょう」と呼びかけました。

このあと、参加した人たちは双眼鏡などで観察を行い、サシバの群れが空を舞う姿に歓声を上げていました。

伊良部島に住む女性は、「1年ぶりに多くのサシバが見られて感激しました」と話していました。

娘と参加した母親は、「サシバはなかなか自分では見つけられないので、こういう機会はよかったです」と話していました。

宮古野鳥の会によりますと、伊良部島では今月9日から15日までに確認されたサシバはあわせて9363羽で、飛来する様子は今月末ごろまで観察できる見通しだということです。