本島北部 名護岳周辺でサシバの渡り 本格的な秋の訪れ

タカの仲間・サシバが南へ渡る姿が本島北部の名護岳周辺でも見られるようになり、本格的な秋の訪れを告げています。

サシバは、翼を広げた大きさが110センチほどのタカの仲間で、毎年この時期になると、本州や中国大陸などから越冬地の東南アジアへ渡る途中、沖縄に立ち寄る姿が見られます。

ことしも各地で見られるようになっていて、地元の人や名護博物館の学芸員が、15年前からサシバの数を数えている本島北部の名護岳や嘉津宇岳では調査も始まっています。

12日、名護岳の山頂では日の出とともに周辺の森からサシバが少しずつ現れ、まだ薄暗い空をゆっくりと旋回していました。

その後、明るくなるにつれて次第に数が増え、北からの追い風に乗って次々と南へ向かって飛び去っていきました。

この日、名護岳周辺ではおよそ500羽が確認され、さらに多くのサシバが見られる日もあるということです。

名護岳で観察を続ける細川太郎さんは「きょうは残念ながらあまり数は見られませんでしたが、それもおもしろいところです。サシバを自分の目で見るということを沖縄の人たちにも体験してもらいたいです」と話していました。

細川さんは、名護岳でのサシバの渡りは来週ごろまで見ることができそうだと話していました。