県内の景気判断 「拡大基調にある」に引き上げ 日銀那覇支店

日銀那覇支店は観光需要の回復を踏まえ県内の景気判断を「拡大基調にある」として引き上げました。
景気判断について「拡大」ということばが使われたのは3年7か月ぶりです。

日銀那覇支店は経済指標やホテルの稼働率などをもとに今月の県内の金融経済概況を11日、公表しました。

それによりますと「観光」については、ことし8月の観光客数や主なホテルの稼働率が前の年の同じ月を上回ったのに加え、今月以降、修学旅行などの団体客の予約が順調に入り外国人観光客の増加も見込まれるとしています。

また「住宅投資」も8月まで3か月連続で前の年の同じ月を上回っているということです。

こうしたことから日銀那覇支店はこれまで「基調として回復している」としてきた県内の景気判断を「拡大基調にある」に引き上げました。

景気判断について「拡大」ということばが使われたのは、新型コロナの影響が出始めた令和2年3月以来3年7か月ぶりです。

日銀那覇支店は、県内経済について「拡大基調」が続くとみられるとした上で、「国内外の政治経済情勢に大きく左右される観光需要や物価の上昇などが与える景気への影響を引き続き注意深く見ていく必要がある」としています。