浦添市で子ども食堂の地図が完成 地元の青年会議所が作成

経済的に厳しい家庭の子どもなどに食事を提供する「子ども食堂」の場所を記した地図が完成し、10日浦添市で贈呈式が行われました。

「子ども食堂」は、経済的に厳しい家庭や親の仕事の影響で1人で食事をする子どもなどを対象に無料または低額で食事を提供する取り組みで、浦添市内には24か所あります。

地元の浦添青年会議所は、「子ども食堂」の場所を把握しより多くの子どもたちに利用してもらいたいとこのほど地図を作成しました。

10日は浦添市役所で贈呈式が行われ、市教育委員会の銘苅健教育長が「子どもたちが貧困から抜け出せるきっかけとなるよう有効に活用させていただきたい」と述べました。

今回の取り組みでは、市内全域の「子ども食堂」の場所が掲載されている地図と、市内を5つのエリアに分けた地図に食堂の写真や住所などが記されているものの2種類が作られました。

浦添青年会議所の島袋朝宏副理事長は「地図を活用してもらって友達も一緒に『子ども食堂』に気軽に足を運んでほしい」と話していました。

今後、浦添市内の公立学校に通う小学生全員に地図が配付される予定です。

県によりますと、子どもたちを支援するため食事の提供や学習支援などを行う施設は、県内には去年10月現在、294か所設置されているということです。