医療的ケアが必要な子供たちの日常伝える写真展 南風原町

人工呼吸器やたんの吸引など、日常生活を送るのに医療的なケアが欠かせない子どもたちのことを知ってもらおうという写真展が南風原町で開かれています。

この写真展は、医療的なケアが欠かせない県内の子どもとその家族たちの団体が企画したもので、南風原町の商業施設で開かれています。

会場には、人工呼吸器をつけたまま会話をしている様子や、医療機器をつけて外出している様子といった医療的なケアを受けながら送る暮らしのひとこまや、家族がおさめたとっておきの表情など86枚の写真が紹介されています。

初日の5日は、写真を提供した子どもやその家族たちも訪れていて、骨形成不全症に悩まされている那覇市の10歳の男の子は「ゲームが好きだから、その様子を見てもらえてうれしいです」と話していました。

また、筋力が低下する先天性ミオパチーという難病の糸満市に住む3歳の女の子の母親は「写真を見てもらうことで、この子たちが社会に受け入れてもらいやすくなれば」と話していました。

県によりますと、いま県内には医療的ケア児が460人以上いて、医療機器の発達などからケアを受けながら暮らせるようになった子どもたちも増えているということです。

写真展を企画した「かなさん沖縄」の鈴木恵さんは「医療的ケア児と聞くと、重病で寝たきりといったイメージがあるかもしれませんが、笑顔が多く、出かけることもできるということをぜひ知って欲しいです」と話していました。

この写真展は、イオン南風原ショッピングセンターで今月16日まで開かれていて、その後、名護市や石垣市などでも開かれる予定です。