知事 中国駐日大使と面談 友好関係構築のため相互協力を確認

福島第一原発の処理水放出に中国が反発する中、玉城知事は沖縄県を訪れている中国の呉江浩駐日大使と面談し、平和で友好な関係を築くため互いに協力していくことを確認しました。

5日から沖縄県を訪れている中国の呉江浩駐日大使が6日、沖縄県庁を訪れ、玉城知事とおよそ30分間にわたり面談しました。

この中で玉城知事はことし7月に中国を訪問したことに触れ、中国と沖縄の歴史的な深い関係をたどることができたと伝えました。

その上で「沖縄はアジア全体の平和を考えて地域と地域の人や経済の交流を支えていきたい」と述べました。

これに対し呉大使は、玉城知事に今後も中国を訪問するよう求めた上で、「沖縄は『平和の島』『楽しい島』だ。お互いに理解を深めていきたい」と述べ、両者は平和で友好な関係を築くため互いに協力していくことを確認しました。

一方、呉大使は5日、県議会の赤嶺議長と面談し、この中で赤嶺議長が沖縄近海で軍事演習を行わないことを求めるとともに、尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が領海侵入を繰り返していることについて抗議しました。

これを受けて玉城知事は面談の最後に、「議長からの要望についてもご理解いただくようお願いしたい」と述べたのに対し、呉大使は「意見の食い違いはあるが平和、友好、協力の方に大いに力を入れていきたい」と応じました。