台風14号 4日にかけて先島諸島に接近 高波に警戒を

大型で非常に強い台風14号は沖縄の南の海上を北寄りに進んでいて、4日にかけて先島諸島に接近する見込みです。
気象台は先島諸島ではうねりを伴った高波に警戒し、強風に十分注意するよう呼びかけています。

気象庁の観測によりますと、大型で非常に強い台風14号は3日午後3時には、沖縄の南の海上を1時間に10キロの速さで北北西へ進んでいます。

中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルです。

中心から半径165キロ以内では風速25メートル以上の暴風が、また、半径560キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

現在、先島諸島の全域が強風域に入っています。

台風は4日にかけて先島諸島に接近する見込みです。

台風の接近に伴い、先島諸島の沿岸の海域ではすでにうねりを伴った大しけになっていて、沖縄本島地方や大東島地方では4日にかけてしける見込みです。

4日予想される波の高さは八重山地方で7メートル、宮古島地方で6メートル、沖縄本島地方と大東島地方で4メートルとなっています。

また、先島諸島では風が強く、4日にかけて非常に強く吹く見込みです。

4日予想される最大風速は八重山地方で23メートル、宮古島地方で20メートル、最大瞬間風速は八重山地方で35メートル、宮古島地方で30メートルとなっていて、台風の進路によっては八重山地方では4日は暴風となるおそれがあります。

また、八重山地方では4日にかけて警報級の大雨になるおそれがあります。

気象台では先島諸島では、5日にかけてうねりを伴った高波に警戒を、また4日、強風に十分注意するよう呼びかけています。

台風14号が先島諸島に接近している石垣島では、3日午後も午前に続き、時折強い風が吹いていました。

石垣市大浜の海岸では、うねりを伴った波が白いしぶきを上げて打ち寄せる様子が見られました。

石垣港と周辺の離島を結ぶ定期船の航路は、3日は一部の便が欠航し、4日は終日、すべての便で欠航が決まっています。

埼玉県川口市から家族で旅行に訪れた男性は「2回目の石垣島でしたが、欠航で西表島に渡れなくなりました。明日は買い物でもして過ごそうかと思います」と話していました。

また、男性の子どもは「離島には行けなかったけれど、お母さんとホテルのプールで遊べて楽しかったです」と話していました。