江戸時代の沖縄や周辺描いた古い絵図 ネットで閲覧可能に

江戸時代前期の沖縄本島やその周辺が描かれたとされる絵図をネット上で閲覧できる特設サイトが開設しました。
東京大学史料編纂所が作成し、所蔵する宮崎県都城市にある都城島津邸のホームページのリンクからアクセスできます。

都城島津邸に所蔵されている「琉球※ナラビニ諸島図」は、江戸時代前期の沖縄本島やその周辺を描いたとされる貴重な資料ですが、縦およそ80センチ、横5メートル余りという大きさがネックとなり、展示されるケースが限られていました。

今後は、サイトからいつでも閲覧できるようになり、高精細な画質で絵図を拡大したり、回転させたりして見ることもできます。

また、絵図と現在の地図を並べて比較したり、地名などを入力してその場所を探したりすることもできます。

歴史研究のほか、学校の学習などでも活用が見込まれ、琉球王国の歴史の新たな楽しみ方となりそうです。

資料を管理する都城市は「小中学校での授業などでも活用していきたい。サイトをきっかけに多くの人に絵図に親しんでほしい」と話しています。

※「琉球※ナラビニ諸島図」のナラビニは「併」の右側の部分