ヤンバルクイナ さらに南の名護市で初確認

沖縄本島北部だけに生息する国の天然記念物のヤンバルクイナが、これまで生息が確認された大宜味村や東村よりもさらに南の名護市で初めて確認されたことが県と環境省の調査で分かりました。

ヤンバルクイナは沖縄本島北部だけに生息する国の天然記念物で、県によりますと以前は国頭村を中心に生息が確認されていましたが、マングースの駆除などが進んだことで大宜味村や東村に生息域が拡大していました。

そしてことし7月10日、県が名護市源河の山中に設置したカメラに1羽のヤンバルクイナが、木の陰から顔を出している様子が写っているのが確認されました。

名護市で確認されたのは初めてでこれまでで最も南で見つかったことになります。

県などによりますと、ヤンバルクイナはマングースに捕食されるなどして2005年の調査では、およそ720羽に減りましたがおととしには、およそ1700羽まで回復したと推定されているということです。

環境省やんばる自然保護官事務所の椎野風香自然保護官は「マングースの防除事業の成果もあって、分布域が拡大したと考えている名護市でも確認されたことは、非常にうれしいニュースだ」と話していました。