辺野古移設工事 玉城知事“２７日までに承認は難しい”回答へ

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり国土交通大臣が２７日までに工事を承認するよう勧告していることについて、玉城知事は県政の安定的な運営を図る上で県民や学者などからの意見を分析する必要があるなどとして、２７日までに承認を行うことは難しいと回答する方針を明らかにしました。

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり県には国の指示に従って工事を承認する義務があり、国土交通大臣は玉城知事に対し２７日までに工事を承認するよう勧告しています。

これについて玉城知事は県庁で記者団の取材に「県民や行政法学者などからさまざまな意見が寄せられており県政の安定的な運営を図る上でこれらの意見の分析を行う必要がある」などと述べ、国土交通大臣に対し２７日までに承認を行うことは難しいと回答する考えを明らかにしました。

これを受けて国土交通大臣は近く、新たに期限を設けて承認をするよう指示を行うものとみられます。

そして指示を受けても承認しない場合には高等裁判所に訴えを起こすことができ、裁判所が訴えを認めると県に承認するよう命令する判決を出しその命令を受けても承認しない場合には国が県の代わりに承認する「代執行」を行うことができます。