“沖縄警察署車両を破壊” 22歳の暴力団員 起訴内容を否認

去年1月、沖縄市の沖縄警察署の周辺に大勢の若者が集まり警察署の車両が壊されるなどした事件で、暴力行為等処罰法違反の罪に問われている22歳の暴力団員の裁判が開かれ、被告は起訴された内容を否認しました。

指定暴力団「旭琉會」系の暴力団員、岩下侑夢被告(22)は、去年1月27日の午後11時すぎから翌28日の午前4時すぎまでの間、少年などと共謀のうえ、沖縄警察署の敷地内やその周辺で駐車中の捜査車両や護送車に石や空瓶を投げて損壊させたなどとして、暴力行為等処罰法違反の罪などに問われています。

25日、那覇地方裁判所で開かれた裁判で、被告は「襲撃はやっていない」と述べ起訴された内容を否認しました。

検察は冒頭陳述で、「被告は沖縄警察署を襲撃するため後輩に人集めを指示し、その後輩はSNSを使って襲撃を呼びかけた」と主張しました。

これに対し弁護側は「現場近くにいたことは認めるが、被告自身は襲撃を実行しておらず共謀も関わっていないので全面的に争う」と主張しました。

この事件をめぐっては、パトロール中の警察官がバイクを運転していた当時、高校生だった男性に警棒を接触させ失明などの大けがをさせたことがきっかけで大勢の若者が警察署に集まり、暴力団員や少年などあわせて10人以上が暴力行為等処罰法違反の疑いで検挙されています。

これまでに当時19歳の被告に対し、有罪判決が言い渡されています。