嘉手納基地の整備格納庫建設 木の伐採やボーリング調査始まる

アメリカ軍嘉手納基地で新たな整備格納庫を建設する計画をめぐり、先月末から建設予定地の周辺で木の伐採やボーリング調査が始まっていることが分かりました。

アメリカ空軍は、嘉手納基地の「パパループ」と呼ばれる民間の住宅地に近い地区で、航空機のさび止め塗装などを行う整備格納庫2棟を建設する計画です。

沖縄防衛局によりますと、アメリカ空軍は先月末から、格納庫の建設に向け周辺で木の伐採やボーリング調査を始めていて、今後、土地の造成が行われることになっています。

来年6月ごろから格納庫の建設工事に着手する予定で、完成は2028年の夏頃を見込んでいるということです。

地元の嘉手納町の當山町長は当初、計画の見直しや撤回を国などに求めていましたが、「小規模な作業で政府が安全性を確認している」などとして、計画の見直しなどを求めない方針に転じています。

一方、周辺の住民の中には「環境悪化や危険性が高まるおそれがある施設を居住地域の近くにつくるべきではない」などと、反対の声を上げている人もいます。