“音楽通じて沖縄の言葉を身近に”しまくとぅばの曲を学ぶ授業

子どもたちに音楽を通じて沖縄の言葉を身近に感じてもらおうと、21日、浦添市の小学校でしまくとぅばの曲を学ぶ授業が行われました。

授業は沖縄県しまくとぅば普及センターが初めて開いたもので、浦添市の当山小学校の小学2年生の児童およそ150人が参加しました。

まず、講師の1人でオペラ歌手の照谷陽さんが、沖縄市室川地区のことばに翻訳された、童謡「うみ」と「手のひらを太陽に」を披露しました。

このあと、児童たちはしまくとぅばと、日本語が書かれた楽譜を見ながらことばの違いを学んでいました。

また、童謡「うみ」の「海は広いな大きいな」という歌詞が、室川地区のことばでは「ウミヤヒルサンヤマギサンヤ」といい、日本語と似ている部分があることも教わっていました。

そして、全員で教わった2曲を歌い上げ、授業の最後に照谷さんたちに「にふぇーでーびる」と感謝のことばを伝えました。

参加した女子児童は「いろいろな曲が聴けてうれしかったし、うちなーぐちは難しかったけどおもしろかった」と話していました。

男子児童は「しまくとぅばは分からなかったけど、お父さんとお母さんなら分かると思うから2人に聞いてみようと思った」と話していました。

県しまくとぅば普及センターの狩俣繁久センター長は「しまくとぅばに訳された知っている曲を通して親しみをもってもらって、ふだんから歌ってほしい」と話していました。