玉城知事 スイスの国連人権理事会で基地問題演説へ 那覇出発

沖縄県の玉城知事は、スイスで行われる国連人権理事会でアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画をはじめとする沖縄の基地問題について演説するため17日、那覇空港を出発しました。

玉城知事は、18日からスイスのジュネーブで行われる国連人権理事会に出席します。

出発を前に玉城知事は17日午後1時ごろ、那覇空港に集まった辺野古への移設に反対する市民団体などでつくる「オール沖縄会議」のメンバーなどおよそ20人に向けて、「沖縄で生活している中で抱える複雑な課題について、国際社会と連帯していきたいという思いをしっかり発言していきたい」と意気込みを語りました。

このあと玉城知事は報道各社に対して、「人権理事会は注目度が高いので非常に緊張している。沖縄の問題は沖縄だけの問題ではなく、本来は世界共通の課題につながる深い問題だと伝えたい。問題認識をしっかり共有して、国際社会と団結していきたい」と述べて飛行機に乗り込み、出発していきました。

玉城知事は18日から5日間ジュネーブに滞在し、各国の代表などを前に演説を3回行うほか国連の関係者などと面談するなどして、普天間基地の名護市辺野古への移設計画をはじめとする沖縄の現状が人権に関わる問題であることなどを訴え、国際社会の理解を広げたい考えです。